リウマチ科のご紹介
関節痛や原因のよくわからない発熱などが続く際はお気軽にご相談を
関節リウマチ・膠原病とは
関節リウマチやシェーグレン症候群、全身性エリテマトーデス(SLE)、全身性硬化症(強皮症)、血管炎症候群などの病気を総称して「リウマチ性疾患(膠原病)」といいます。
聞き慣れない病名が多いと思われるので“膠原病の可能性があります”、と言われるとびっくりされる方も多いかと思いますし、上記疾患以外にも膠原病の病気はたくさんありますので慌ててしまう方も多いかもしれません。
自己免疫疾患であり、イメージとしては本来であれば外敵から身を守る免疫が、何故か自分を標的にして攻撃を始めるようなものとなります。
これらの疾患はそれぞれ程度こそあれ似たような症状を呈することがあり、関節の痛みやこわばりをはじめとして、全身の皮膚の症状 痒みや皮疹 (紅斑や紫斑)、原因のよくわからない発熱の持続、息切れなど身体の部分的に症状が出る人もいれば、全身的に、また各臓器障害が強く出現してしまうこともあります。
症状の程度も個人差があり、一旦出ている症状がそのままで経過することもあれば、急速に進行することもあります。
ただし、多くは徐々に進行していくことが多いため一度検査をして、治療が必要か判断することが重要となります。
診断
まずはそれらの症状がどのような経過、タイミングで出現するのか、 程度などを問診と診察で確認します。
さらに必要に応じて血液検査で上記各疾患の可能性を判断します。
診断が速やかにつくようであれば治療に移ることができます。
治療
治療薬としては疾患にもよりますが、主にステロイドや免疫抑制剤を使用する免疫抑制療法を行うことが多いです。
関節リウマチに関しては、免疫抑制剤以外にも最近では、自身で注射するタイプの関節リウマチの薬剤として生物学的製剤というものや、注射製剤と同等の効果を持つJAK阻害薬という内服薬を使用することも多く、発症早期からこれらを積極的に使用することで将来的な関節の変形や破壊を起こす可能性を低くすることができるようになってきています。
残念ながら完治ということが難しい疾患グループではあり、寛解を目指して治療を進めていきますが、症状が一旦治まっても治療をやめてしまったらまた再発、再燃する可能性が高いので、基本的には長期的に治療薬を継続することが必要です。
寛解とは、治療によって関節痛やこわばり、他当初あった症状が消え、血液検査の炎症反応も消えた状態のことを指します。
そのため根気強く、辛抱強く治療を継続していく必要があります。
ただし、上記疾患の中には非常に判断が難しく、また検査を行っても診断がつきにくいものもあります。
その場合は、より高度な検査をするため連携施設へ紹介し、 状態次第では入院の上、全身の検索を行う場合もあります。
まずは自身の症状がいつからどのように出現していたか、またどのように変化していくか観察することも必要になりますが、お困りの症状が続いていたり、徐々に悪化するような ことがありましたら是非ご相談ください。